本日より草木染工房瓶屋の蔵展示場にて 中野聡子 日本画展 開催しております。
中野聡子 日本画展 「千歳山と草花たち」 11月17(木)~28日(月)
10:30~16:00
※22日、23日は火曜日・水曜日の為、定休日です。
中野聡子さんと瓶屋の出会いは十数年前になります。
とある芸工大の日本画の先生から、「学生が卒業制作で古びた板に絵を描きたいという学生が居るんですが、何か板は無いですか?」と連絡があり、植木の雪囲い用の板なら丁度いいんじゃない?と軽い気持ちでOKしたのが始まりです。
沢山の中から選べるように結構な枚数を準備をしたものの、「一枚二枚程度だろう」と軽い気持ちでおりましたが・・・
準備した雪囲いの「そっぺ板」を全て軽トラに載せ、卒業制作に。
その出来栄えに店長がとても気に入り今に至ります。
4年程前になりますが、何やら大きな包みを携えて来店してくれたのですが、なんとその包みの中は、卒業制作の作品をリメイクした作品でした。頂いたその作品は季節に合わせて飾っています。
で、話はここで終わらない
前触れもなく板の作品を届けに来てくれたのですが、なんと店の軒下には古びた板が・・・
その板は、当店の近くの耕龍寺の山門を修復した時に出た約二百年前の板でして、板には鍛冶職人が一本一本手で打って作ったであろう釘が刺さっており、その釘で「お歯黒液(鉄媒染)」を作りたくて貰ってきた板でした。
運命的に中野さんの手に渡った山門の板は、今回の展示会に作品となり展示されております。