昨日はちょっと早いですが紅花染。

なぜちょっと早いかと言えば、紅花染は他の大半の草木染が鍋でグツグツと煎じて色を抽出して染めるのですが、紅花染は熱を加えると色素が破壊されてしまいます。熱を加えないと言うことは腐敗が早いという事と、温度が高いと糸が緩み色素の浸透が早くなります。早く染まるという事は、極端に言えば反物など長い布を染めた場合、染め液に最初に入れた部分と最後に入った部分では液の濃さが違い染め上がりに差が出るという事になります。

さて、作業内容ですが、まずは材料の準備。
紅花は水に漬けても出てくるのは黄色ばかり。「紅」の部分を抽出するにはアルカリ性の液で溶かしださなければなりません。
現代では薬局で「炭酸カリウム」でも買ってきて溶かせば済むのですが、それでは味気ない。という事で当店では藁を燃やした「藁灰」を使います。藁を燃やし灰にしお湯で溶き濾して上澄み液を使います。炭酸カリウムならたぶん5分掛からない作業ですが、燃やして濾してとなると三日はかかります(^^;

次は、アルカリ性のままでは染めれませんので中和させます。

こちらも現代なら薬局でクエン酸ナトリウムや食用酢を買ってこれば済むのですが、染料畑には梅の木もあるので自家製の烏梅(ウバイ)。お湯で戻して酢として使います。詳しくは別の機会にでも(^^;

で、もちろん必要なのが紅餅。
県外のお客様に紅餅と言うと「紅白饅頭」の様なものを想像される方がいますが、毒も無いし漢方薬でもありますが、食べて美味しい物ではありません。

今回の染色対象は松ヶ岡シルクのキビソ入りの絹布
写真にちらっと写っていますが、御蚕様が繭を作るときに最初に吐く糸の部分です。

そして染め上がりはこんな色。
良いピンクに染まりました~
写真の撮り方がイマイチで色が少々見えないかな?

オマケとして先日染めた日本茜の同じ絹布です。
同じ赤系の色ではありますが、やはり異なる色。

染め終わった後は・・・・
染め液には少しではありますが、紅の色素が残っています。
その時に登場するのが植物性繊維。
木綿を使う事もありますが、今回は大江町の青苧
これを使い終わった液に入れておけば液の「紅」だけを吸収してくれます。

この青苧は、ちょっとづつ貯めて貯めて 黄色を含まない「紅」を染めるときに使います。

ちょっとダラダラと長く書きすぎたかな(^^;と反省しつつ
では、また~

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どうぞ宜しくお願いいたします。m(__)m